介護保険の基本理念と実践改善
2026年04月01日
介護保険の基本理念を見直すための振り返りシート
今日から新年度を迎え、看護師が1名退職となりましたが、カンファレンスでは闊達な意見交換が行われました。このシートは、介護保険の3つの「基本理念」である「利用者本位」「選択の尊重」「自立支援」が、いつの間にか事業所本位や選択させない、自立させないサービスになっていないかを振り返るためのものです。組織全体で立ち止まり、理由を言語化し、改善策を話し合うことで、より利用者本位のケアへとつなげていきましょう。
1. 利用者本位ではなく事業所本位になっている
対策例
- 利用者本位で行動できていない理由を書き出してみる
- なぜ、事業所本位はいけないのかを組織で意見交換してみる
- どうしたら、利用者本位で行動できるか組織で意見交換してみる
2. 選択の尊重がなく、選択させないサービスになっている
対策例
- 選択させないサービスとなっていた理由を書き出してみる
- なぜ、選択させないサービスはいけないのかを組織で意見交換してみる
- どうしたら、選択を尊重して行動できるか組織で意見交換してみる
3. 自立支援ができておらず、自立させないサービスになっている
対策例
- 自立支援のサービスを提供できていない理由を書き出してみる
- なぜ、自立させないサービスはいけないのかを組織で意見交換してみる
- どうしたら、自立支援のサービスを提供できるか組織で意見交換してみる

各項目について、個人だけで悩まず、必ずチームや組織で共有しながら検討することが大切です。
・現場で起きている具体的な事例を書き出す
・その背景にあるルール、習慣、人員配置などを整理する
・すぐに変えられることと、時間をかけて取り組むことを分けて考える
といったステップで話し合うと、建設的な意見が出やすくなります。
また、新年度は体制やメンバーが変わるタイミングでもあります。退職や異動などの変化をマイナスだけで捉えるのではなく、「理念を再確認し、より良いケアをつくり直すチャンス」として前向きに活かしていきましょう。小さな一歩でも、利用者本位・選択の尊重・自立支援につながる取り組みを積み重ねることで、組織文化そのものが変わっていきます。

