みんなの訪問看護アワード

2026年03月11日

3/8に行われた『つたえたい訪問看護の話 授賞式』に参加してきました。

Yさんは、ステーション開設時からずっと訪問させてもらった恩人です。トロフィーをお供えして、感謝の意を伝えました。もちろん、訪問看護だけで療養生活を支えられたわけもなく、訪問診療、訪問介護、訪問入浴、介護タクシー、お友達など、多種多様な方々の力が紡いだエピソードです。その真ん中には、Yさんご本人の生きる力があったのでした。

授賞式では、北海道から九州までの選ばれた方と懇談でき、訪看話のできる場のありがたさを感じました。

来年第5回もあるとのことですので、ブログをご覧になったみなさまも投稿してみてはいかがでしょうか。

「Yさんの日常に伴走」

投稿者: 安藤芳雄(あんどうよしお)さん

andYou訪問看護ステーション(埼玉県)

Yさんは65歳女性。独り暮らし車椅子生活。Yさんの愛猫4歳は車椅子の肘掛けに乗る。さながらナウシカとテトのよう。Yさんはゴジラとプロレスが好き。通販も大好き。Yさんは大食い。うどん3玉ペロリ。これがYさんの普通。Yさんの左下肢は股関節から下が無い。右下肢は麻痺。坐骨に不治のD4褥瘡あり。Yさんのベッド移乗法は柔道の前回り受け身。これがYさんの普通。尿は留置カテーテルだけど便は不意に出てしまうことがある。独りではどうにもできないので緊急訪問看護する。人に頼るところはしっかり頼る。これがYさんの普通。
Yさんは時々高熱が出る。多分褥瘡からの熱。これもYさんの普通だけど、これは辛い。
私たちは決めた 【毎日朝晩褥瘡を洗おう】
その日から高熱が出なくなった。訪問看護1日2回がYさんの普通になった。
アウトレットモールに出かけた。人生初のジンギスカンを食べた。新幹線に乗って、USJのアトラクションに乗った。富士山には行けなかった。
「よいお年を」で別れた翌朝に「あけましておめでとう」の挨拶をした。
Yさんは嚥下が弱くなった。むせるのが普通になった。それでもお餅16個食べた。これが普通だから。肺炎が治らずHOTが始まった。入院治療よりも自宅で愛猫との生活を選んだ。Yさんの普通だ。最期の前日、愛猫を親友に託した。全てやりきった顔だった。今でも空から見守ってくれている。 

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